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大人になってからピアノを始め、

現在もレッスン継続中のド素人ジャズピアニスト、

祗子まをん(Mawon Masaco)です。

 

幼少の頃から音楽が好きで、いつも歌ってるような子供でした。

学生の頃はギターを弾いてましたが、ピアノへの憧れもあり、

社会人になりたての頃に安いキーボードを買ったのです。が・・・

程なくして仕事に追われる日々となり、

キーボードどころかギターにも触れなくなって十数年・・・。

 

ところが部署の異動で少し時間的な余裕ができ、

ふと部屋の片隅でカバー替りの古いシーツがかけられたまま、

結局殆ど触ることのなかったキーボードが目に入り、

久々に鍵盤に触れてみたら忘れかけてたピアノへの思いが再燃、

意を決してレッスンに通い始めたものの・・・

もうすっかり老い始めた大人が、今から練習始めてもピアノの上達は難しいかも?

最初はちょっぴりそんな思いもあったけど、先生のご指導もあって、

今では楽しいピアノ生活を続けています。

 

ピアノのレッスンというと、バイエルから始まり〇〇の何番までやったら次は□□で・・・

みたいなのを連想しがちですが、

音大やプロの演奏家を目指す、あるいは目指せる可能性がある子供にとっては、

先人達が時間をかけて作り上げてきたそれらの練習体系にそって技術を積重ねることで、

本格的なピアニストへの道が開けるのかもしれません。

 

もちろん大人だって、それができるならその方が良いんだろうけど・・・

脳や体の成長とともにピアノ練習をしていく子供と、

様々な経験を積んだ脳と衰えゆく体でピアノ練習をしていく大人の初心者とでは、

同じ事をやっても結果は異なり、というか、厳密には子供と同じ事はできないのです。

 

最近は少子化の影響もあってか、大人向けを謳ったピアノコースを設けてる音楽教室や、

個人のピアノ教室でも、大人の初心者歓迎といったところも増えてるように感じます。

しかし、大抵は簡単なアレンジの楽譜を使って好きな曲を弾けるようになる、

といったレッスンになってるのではないかと思います。

 

もちろんそれでもピアノを弾く楽しさは味わえます。

私も、レッスンに通い始めの頃は、簡単アレンジのポップスやジャズ(っぽい)曲を、

1曲ずつ仕上げては、また次の曲・・・という感じでした。

 

でも、自分がイメージしてた「ピアノが弾けるようになる」というのはこれか?

という違和感がどうしても拭えず、先生とも相談しながら、

ただ曲を仕上げていくだけのレッスンではなく、

「ちゃんとピアノが弾けるようになる」ためのレッスンも取り入れていったのです。

 

今更バイエル〜のようなレッスンをしていたのでは、

子供のように練習時間をたっぷり確保できない大人には時間が全然足りない。

定期的に発表会などもあるので、やっぱり何かしら出演曲も練習したい。

 

というワガママな生徒の要望に、先生もいろいろレッスンを工夫してくれて、

効率よく基礎的な技術を積み上げていくにはどうしたら良いのか試行錯誤しながら、

自分も書籍やネットで見つけた参考になりそうな情報を先生と共有し、

いろいろと大人向けの練習方法を探りながらのレッスンとなりました。

 

では、なぜ弾きたい曲の練習を繰り返しているだけでは満足できないのか。

例えばギターなら、基本的なコードの押さえ方は覚えてたし、

キーが変わってもカポタストという強い味方があるので、

コード進行さえ分かれば大抵の曲は伴奏や弾き語りなどができたのです。

つまり、ギターと歌本(歌詞とコード)があれば、

”様々な曲”をその場で、あるいは少しの練習で、

十分楽しめるくらいには弾けるようになってたのです。

 

でもこれ、五線譜は全然読めないままだったし、

基本的なコードの押さえ方さえ覚えれば良いだけ。

同じレベルのことをピアノでやろうとしても、ギターのように簡単ではないのです。

なにしろカポなんてないからキーが変わったらコードが全て変わってしまう。

コードの形も転回形を使うことになるし、これもパターンが決まってない。

 

結局、ピアノで曲の練習をする場合、五線譜通りに弾くのが基本だし、

ポップスや簡単なジャズアレンジの曲でも、五線譜にコード名が付記されていても、

やはり五線譜通りに弾く練習になり、なかなか初見で弾けるようになるのは難しいのです。

 

つまり五線譜を見ても瞬時に弾けない初心者は、指の動きを少しずつ覚えていくという、

音楽というよりは、「指の体操的なものの集大成として1曲仕上がる」

という結果になりがちなのです。

そして次の曲も同じように指の動きとして覚えていくので、曲が仕上がってくる頃には、

もう前回の曲は弾けなくなっているし、もちろん楽譜を見直したところで弾けないのです。

これでは、ピアノが弾けるようになったって言えないですよね。

でも、大人向けレッスンの多くは同じような状況だと思います。

 

では、私が望む「ちゃんとピアノが弾ける」というのはどういうことなのか。

ギターと歌本があったら、その場でさっと弾き語りができるのと同じレベル。

つまり、ピアノと楽譜があったら、その場(初見)でそれなりに弾けるレベルということです。

過去に仕上げた曲も楽譜さえあれば、ちょっと練習すればまたすぐ弾ける。

指の体操ではなくて、きちんと楽譜や音に基づいて弾けるようになるということ。

 

そしてジャズピアノがやりたい私にとっては、それに加えて

リードシートで簡単なセッションなら参加できる程度にコードが弾けるようになること。

もちろんアドリブも弾けるように基本的なスケールなども習得したい。

何も、上原ひろみのように超絶技巧でピアノを自由自在に弾けるようになる、とか、

クラシックの難曲を弾けるようになる、とか、

そんな高望みは全然してないのです。

音楽として、楽器として、ピアノを弾けるようになりたいだけなんです。

 

子供の頃にそれなりにレッスン通ったりして、ピアノを弾くための基本的なこと、

つまりは、楽譜を読むこと、鍵盤の位置とのマッピング、

様々な曲を通して身についている指や体の動き、などなど・・・

が既に出来ている人なら、ずっとブランクがあって大人からピアノを再開しても、

私が望む「ピアノが弾けるようなる」というレベルは既にできてるか、

または程なくして出来るようになるんだと思います。

 

でもこれ、大人からピアノ始めた初心者の共感いただけると思いますが、

とてもハードルが高いんですよね。

楽譜が読めない・・・

指が動かない・・・

楽譜見ながら弾くなんて神!

そもそも手元を見てないと音がずれちゃう・・・

体の使いかたは?ペダルは?これはなんの記号だ?

などなど、様々な壁をひとつひとつ超えていかなければいけない。

好きな曲を次々にやっていくことでも、もちろん上達はします。

少しずつ指の動きがスムーズになって、より難しい曲に挑戦できるようになったり、

なんとなく楽譜も読めるようになったり、続けていれば成長するでしょう。

でも私はやっぱり、私が思うところの「ちゃんとピアノが弾ける」レベルになりたいのです。

 

まだ道半ばですが、もし同じように様々な壁に行き詰まってる方がいたら、

先生と私がレッスンや自宅練習で取り組んできたことがヒントになるかもしれない。

そんな方々の参考になるような記事を増やしていけたら、とこのサイトを立ち上げました。

 

もちろんレッスンはまだまだ継続中。

私が望む「ちゃんとピアノが弾ける」レベルになるまでには、

まだまだいくつも壁が出現すると思います。

 

書籍やネット、あるいは先生や先生の音大時代のご友人からの情報など、

基本的には既にある練習方法を使っているだけですが、

沢山ある練習方法からどれをやったら良いのか、いつやるのか、

大人の初心者向けに少しアレンジするだけで効率よくレベルアップできたり、

そんなことも含めて、そしてピアノだけでなく、

音楽全般、時には音楽から離れて生活のあれこれなど、

気ままに綴っていきたいと思っています。

何だかまとまりがなくなってしまいましたが、

”まをんの音”どうぞよろしくお願いします。

 

〜 祗子まをん 〜