ピアノ(音楽)教室の選び方 大人の初心者に向いてるのは
ピアノを始める時に独学かレッスンに通うか悩みどころですが、わたしはレッスンに通うことを強くおすすめします。
参照:大人のピアノ初心者は絶対レッスンに通った方が良い理由(実感)
では、レッスンに通うとして、どのようにレッスン先を選んだら良いのでしょうか?
●どのような教室あるの?
形態としてまずは個人か個人以外かとなります。
個人は、自宅などでレッスンを行なっているピアノ教室です。
意外とご近所にあったりします。
子供が通うイメージが強いですが大人の初心者もOKなところも増えてるようです。
個人教室の場合は、どのような先生なのかによって違いが大きいです。
大人初心者OKでも、教え方が大人向けになっていないことも考えられます。
もちろん、相性ぴったりな先生と出会えたら楽しいピアノライフになるでしょう。
また、個人教室どうしの繋がりや個人教室を対象にしたイベント企画があり、
殆んどの場合、年に一度は発表会に出演できる機会があります。
個人以外の教室
・ヤマハ系、カワイ系のなどの楽器メーカー直営や提携楽器店が運営する音楽教室
楽器メーカー系の場合、全国共通カリキュラムや講師レベルが安定しているため、初心者にとって無難な選択先でしょう。
ヤマハ系の提携楽器店では山野楽器が関東中心だが、宮城県から広島県まで、広域での店舗展開していて会員数も多く、イベントも充実している。
ヤマハ系、カワイ系ともに、各音楽教室のホームページから全国の提携店舗を検索できます。
ヤマハ、カワイともに、自社独自のグレード認定制度があり、音大等出身でなくても、このグレード認定により講師等になる場合の演奏技術指標となっています。(受験対象はそれぞれ系列の音楽教室会員)
・楽器店が独自に運営する音楽教室
島村楽器はもともとヤマハ系の音楽教室からスタートして、今では独自に楽器店とともにミュージックサロンとして全国展開している。楽器店併設の場合が多いが、ミュージックサロン単独のところもある。
予約制のサロンと定時制のスクールがあり、スクールは講師との委託形態、サロンは島村楽器が直接雇用する専任のインストラクターがレッスンおよびイベント運営など幅広く対応する。担当の先生が独自に開催する演奏会から、全国の会員を対象とするユアステージ(サントリーホール小ホールにて1日3公演で1週間も続く一大イベント)まで、大小様々なイベントがある。
ピアノの場合、スクールはグランドピアノ、サロンは電子ピアノであったが、2020年よりサロンはアップライトピアノに変更された。
初心者大人向けコースは、ヤマハ系は電子ピアノ使用の場合がある。カワイ系は基本的にグランドピアノかアップライトピアノ、らしいです。(レッスン仲間からの情報)
わたしもヤマハ系音楽教室の体験レッスン(グループ)を受けるまでは、当然のごとくグランドピアノだと思ってました。
大人初心者にとっては電子ピアノでも問題ないと思いますが、気になる人は体験レッスン前に確認した方が良いでしょう。
・単独の音楽教室、あるいはカルチャーセンターやレンタルスタジオなど
上記以外に、地元密着型の単独で運営する音楽教室やカルチャーセンターやレンタルスタジオを利用した音楽教室があり、各教室あるいは講師ごとに違いがあり、初心者には自分に合っているか判断するのは少し難しいかもしれない。
カルチャーセンターなどで、期間(あるいは回数)限定で開講されている初心者向け講座などもある。
最近では、ネット(オンライン)型レッスンもあるが、レッスンに通う理由から考えると、少なくともピアノは向いてない形態だと思っていました。
ただ、オンラインレッスンを行っている教室の経験値が上がったのと、自宅では電子ピアノで基本的にヘッドフォンで練習しているという人でも、ヘッドフォン使用のまま(近隣への音を気にせず)でのオンラインレッスンが可能になり、さらに、距離の制約がなくなるので、気に入った先生の指導を受けることができるというメリットも含めて、これからはオンラインレッスンが伸びてくるかもしれません。
参照:大人のピアノ初心者は絶対レッスンに通った方が良い理由(実感)
参照:仮)zoom対応 ヘッドフォン使用のオンラインレッスンの方法(近日公開予定)
参照:仮)ピアノ オンラインレッスン体験記(近日公開予定)
●予約制か定時制か
音楽(ピアノ)教室の大まかな違いがわかったところで、大人のピアノ初心者はどのように選んだら良いのでしょうか。
仕事や地域など、まずは自分の状況にあったところであることが必須ですよね。
例えば、最近ではノー残業デーなど、退社時間が決まってる曜日などがある会社が増えてますが、その場合は平日の決まった時間に通うことができますよね。
職場の近く、または通勤途中の駅などの教室で、定時タイプのレッスンが通いやすいのではないでしょうか。
ノー残業デーは職場の同僚などと食事にいったり飲みに行ったりすることが多いという場合は、レッスンは30分のところが殆どなので、職場近くの教室なら、レッスン受けてから食事や飲み会に行くことも充分可能だと思います。
休日に通いたい場合は自宅付近が良いと思いますが、定時タイプだと休日の予定がレッスンに縛られるということも考えないといけないですね。
午前のレッスンは空いてない可能性が高いです。
また、YouTubeなどで演奏を公開している先生や、音楽教室として動画で先生や音楽教室の雰囲気などを紹介しているところが多いので、「この先生が良い」とか「ここの教室が良い」という場合もあると思います。
通いたい教室、先生がある場合で、定時タイプのレッスンしかない場合は、自分にあった曜日、時間で空きがあればそれで良いと思いますが、ちょうど良い時間って他の人にもちょうど良いことが多い訳で・・・空いてない可能性が高いです。
わたしは、基本的にノー残業デーの曜日に通うつもりで、自宅から近い教室と職場から近い教室の両方を検討しました。
実は、職場に近い教室にレッスンを受けてみたい先生がいたのです。
ジャズピアノコースのその先生は、バンド活動のホームページがあり、動画も公開していて、それ観て気に入ってしまったのです。
その先生は定時タイプのレッスンでした。
WEBから体験レッスンを予約したところ、翌日電話があり、現在空きがないと・・・希望のレッスン枠で空き待ちできるとのことでしたが、いつ空くかはわからない。
ジャズピアノでなく普通のピアノコースで通えそうな曜日、時間での空きを確認するも、やはり空きがない。
併設されている予約制のレッスンはどうですかと勧められ、とりあえず体験レッスンを申し込みました。
結果的に、職場近くの”予約制”のレッスンに通うことにしました。
参考:ピアノ教室 体験レッスンってどんな感じ?(個人レッスン編)
最近は予約制のレッスンを行う教室が増えてますが、大人の場合は予約制のメリットが大きいからだと思います。
わたしの場合、最初のころは基本的にノー残業デーにレッスンに通うことにしました。
ノー残業デーといっても、本当に定時きっかりに強制退社させられる訳ではなかったので、予約は定時で即退社、30分後、1時間後のなかで大体予約が取れてました。
予約制コースの場合は、同じ先生で複数の曜日と時間のレッスン枠があるはずです。
飲み会などがあれば、場合によっては他の曜日に予約を入れることもできるし、ノー残業デー以外の日でも、特に急ぎの仕事がなければ少し遅めの枠で予約入れることもできました。
土日もレッスン枠があれば、休日にレッスンを受けることも可能です。
実際わたしも職場が変わり、平日は通いづらくなったので、予約を土日でとるようになりました。
予約制のメリットは、休日レッスンでも自分の都合に合わせて予約できることです。
土曜に予定があれば、日曜にレッスンとか、うまく予約とれればレッスン受けてからライブ行ったり、飲み会参加したりと結構自由に予定が組めます。
もちろんデメリットはあります。
定時タイプのレッスンでは、基本的にレッスン回数が保証されています。
実は必ず毎週レッスンがあるわけではなく、月4回または3回などとなっており、
先生や教室の都合でレッスンがキャンセルされた場合は、レッスンが休みだった週に振替できるところが多いです。
予約制の場合、予約回数の上限はあるけど、自分の都合と空いてる枠が合わずに1回も予約が取れなかったとしても月会費は変わらないことが殆どです。
ただし、先生が担当する生徒数は、普通に週1回は予約がとれる程度になってるはずです。
予約がなかなかとれない場合は、そもそも自分自身が普段からスケジュールが詰まっていて、本来予約制で通うのは向いてないのかもしれません。
予約制コースにする場合は、自分が予約したい時に予約が取れそうかどうかを体験レッスン前や入会前に確認した方が良いでしょう。
●ヤマハ系、カワイ系、島村楽器、地域で複数の音楽教室を展開しているところ、がオススメの理由
予約制か定時制かについては、自分の状況に合わせて判断するのが良いと思います。
音楽教室のタイプはどこが良いのでしょうか。
ずばりオススメは”大手”です!
オススメ理由は
・採用基準、研修等により先生の質が一定レベル以上
・生徒(会員)への「接客」としてのレベルも高い
・カリキュラムの選択肢が多い。または要望に合わせたレッスン内容
・職場が変わった場合など、同系列の別の教室へ変更が可能な場合が多い(入会金が発生しない)
・イベント規模や種類が豊富(ピアノのみ 他楽器合同 教室内、地域他店合同 全国など)
・大きな会場で、一流アーティストと同じピアノ、同じステージでの演奏経験ができる
・イベントを通じた仲間作りで継続しやすくなる(シガラミにもなるけど・・・)
などなど。
もちろんデメリットもあります・・・
個人教室や小規模の音楽教室と比べて入会金や月会費が高い傾向があります。
ただ、入会金については、1月、4月、10月などに半額キャンペーンなどが実施されているところが多いです。
紹介制度などで割引となるところもあります。
イベントも大規模なものは参加費が結構なお値段だったり。
わたしが通っている教室では、会場が教室内の広いレッスン室や併設店舗のスタジオで実施の場合は千円から3千円程度ですが、近隣の小規模ホールで行う場合は1万円前後、有名ホールだと3万円前後にもなります。
ちなみに、わたしが参加したBlueNote東京でのイベントでは参加費が3万円を超えてましたが、日本のジャズの聖地といっても良い場所で、一流ミュージシャンと同じ楽屋、同じステージ、そして同じピアノが演奏できたことを考えると全然安いって思いましたけどね。
個人教室や小規模の音楽教室を否定しているわけではありません。
これはあくまでも”大人”の”ピアノ”の”初心者”にとってのオススメです。
例えば最近増えつつあるネットでのオンラインレッスン。
管楽器などでは初心者にはむしろお手頃なのではないでしょうか。
ピアノであっても、ある程度レベルが上がったら、音大受験や演奏家の輩出などの実績がある先生のいる個人や小規模の教室で、じっくり指導をうけるのも良いかもしれません。
もちろんそれらの教室でも大人のピアノ初心者向けコースがあるならしっかり対応してくれる場合が殆どだと思います。
大手だって、先生との相性が良くない場合もあるでしょう。
だからこそ、体験レッスンは必須だと思うのです。
●レッスンに通いはじめたけど、楽しくない、先生や教室の雰囲気が合わない場合
レッスンは先生との相性が大きいです。
大人のピアノ初心者が求めてるのは、ピアノを”楽しく”弾けるようになりたいってことですよね。
なかには音大目指して、とか、演奏活動で収入が得られるレベルを目指して始める、なんて人もいるかもしれませんが、そういった人にはここで紹介している内容は合わないです。
で、先生との相性が良くないとレッスンが楽しくない、なんてこともあるでしょう。
これは先生の良し悪しではなく、人と人の関係なので、どうしても相性ってものがあります。
他の先生に変えてもらえる場合もあるでしょう。
でもそれが可能な教室は少ないと思います。
予約制の場合、同じ楽器の先生が複数いることは少ないでしょう。
定時制の場合は複数の先生がいても、希望した曜日と時間で空きがなければ変更できないですし。
ただ、しばらく通ってると先生の印象が変わることもあるかもしれません。
少なくとも3ヶ月くらい、できたら一度は発表会に参加するまでは通ってみることをおすすめします。
だって、体験レッスンで良いと思った先生のはず。
それでもぜんぜん楽しくならない。
そう感じてしまったのなら、辞めちゃいましょう!
大人なので、自分の意思で決められるのです。
無理することも遠慮も必要ありません。
合わない、楽しくない、そう思われながらレッスンする先生も辛いかもしれません。
他に通えそうな教室があるなら、そちらに移っても良いのです。
●最後に
わたしが通っている音楽教室では、予約制コースにピアノの先生が複数いました。
幸いにもわたしの先生はずっと変わらずにお世話になってます。
実は、最初に体験レッスンを申し込んだけど空き枠がなく諦めたジャズピアノの先生、たまたま空きができて短期レッスンを受けることができました。
もちろんコース変更も可能でしたが、その頃には今の先生が良いと思っていたのと、短期レッスンも今の先生が勧めてくれたものだったので、コース変更はしませんでした。
ただ、他の先生のレッスンを受けたことで、先生による指導や雰囲気の違い、そしてジャズピアノコースを受けるには、まずピアノの基礎ができてないと結局ジャズピアノのレッスンにはならないって実感しました。
予約制コースの別の先生は何回か変わってしまいました。
どの先生も良い先生だったと思いますが、レッスン仲間で先生が変わったことで辞めてしまった人もいます。
先生が変わっても通い続けてる人の方がもちろん多いのですが、交流会などで話をきくと、やっぱり先生が変わればレッスンの進め方や雰囲気は先生ごとに違いがあり、いまだに最初の先生が良かったなぁって思ってる人も少なくないようです。
それは体験レッスンで気に入った先生だし、特にわたしと同じように、初めてのピアノレッスンだった人は尚更でしょう。
でも、新しい先生とも、時間の経過とともに慣れてくるし、レッスンに通うことが楽しいことに変わりがないのだと思います。
とにかく体験レッスンを受けてみましょう。
そして、合わない、何か違うかも?って思ったら、他の教室でも体験レッスンを受けてから選んでも良いのです。
まずは体験レッスン←シツコイ(汗