【ジャズピアノ】初心者に効く アドリブ上達のための基礎練習

 

ジャズと言えばアドリブ抜きには語れませんよね。
ピアノは他の楽器のサポートにまわることも多いけど、
それでも少なからずアドリブが回ってきます。

もちろんピアノがメインの時こそ、
アドリブに様々なパターンを入れて、
思いのままに弾きたいと思うのではないでしょうか。

でも、ピアノってアドリブの時でも左手でコード弾きながら。
もちろん速いフレーズなどは右手だけで弾いてる場合もあるけど、
ずっと右手だけでは音も見た目にもちょっと物足りない。
ましてやソロピアノではやっぱり左手のコードとリズム感が重要。

初心者のうちは、
アドリブといっても楽譜通りに弾くところから始めると思います。
そこからペンタトニックとかブルーノートとかを覚えて、
少しずつ自分の音でアドリブを弾く練習を重ねていく。

言うのは簡単だけど、これがなかなか難しいんですよね。
いつも同じようなフレーズになってしまったり、
思ってる音とは違う音を弾いてしまったり・・・。

では、どうしたら上達するのでしょうか。

まずは上手くアドリブが弾けない原因を考えてみる。
大きく分けて二つ。
1)アドリブの作り方がわからない
・スケール、コードなど知識不足
・知識はあってもフレーズが組み立てられない(経験不足)
2)思った通りに弾けない
・指がついていけない(動かない)
・弾きたい”音”を弾けない(打鍵位置と音が合わない)

1)アドリブの作り方がわからない
これは、そもそもどのようなフレージングをして良いかわからないということ。
曲のキーのペンタトニック、例えばCメジャーならペンタトニックの音は
C,D,E,G,Aの5音を自由に組み合わせて弾けば良いが、
どの順番で、どのような拍(リズム)で弾くか組み合わせは無限大。
たった5音でも弾き方しだいでとても魅力的なフレーズになったり、
ありきたりな退屈なフレーズになったりするのが、
アドリブの楽しさであり難しさ。

これ、順番に上がって下がってってしてるだけなんだけどね。
まあ、こんなのでも少しはアドリブっぽく聞こえたりする。

参考:ペンタトニックは47(よな)抜きって覚えよう。
スケールの4度と7度、Cメジャーならファとシを抜いた5つの音

フレージングの問題は、とにかくスケール、コードを覚え、
さらにそこから定番フレーズ、アプローチノート等の弾き方・・・等々、
知識を増やし、さらにいろいろ実際にフレージングしてみて、
経験を積むことで幅が拡がる。
様々なアーティストのフレージングをコピーしたり解析したりすることも、
良い練習になる。

2)思った通りに弾けない
もしあなたが、
頭の中ではいいフレーズがどんどん浮かぶのにうまく弾けない。
ということなら、本当にあとはその音を弾けるようになるだけ。
身体的、技巧的な問題を解決すれば良いのです。
でもそれが難しいんですよね。
頭の中でフレージングできる人は、
おそらくジャズを相当聴き込んでいる人ではないでしょうか。
スケールやコードの構成音、コード進行などが、
しっかり体系づけられた知識として頭に入ってなっくても、
きっと感覚的にそれらが身についてる人だと思います。
知識は後からでも良いんです。
フレージングできることが素晴らしいことだし、
理論なんて後付けのことも多い。

この問題はピアノを”弾く”ことそのものに原因がある。
まだピアノを始めたばかりで指が動かないとか、
鍵盤の位置と音の関係がしっかりマッピングできてないとか。

これを克服するには、とにかく練習するしかないのですが、
弾く力をつけるにはいろいろな要素があり、練習方法も様々です。

ここで紹介するのは、わたしがレッスンの中で先生から教えてもらった方法です。

実は、アドリブが上達することを目的とした練習方法ではないのですが(汗)
結果的にアドリブ(楽譜通り弾くのではなく、本当の意味でのimprovisation)
が上達するための礎となる指の訓練です。

ものすごく単純な練習に見えますが、これの効果はバッチリです。
これを続けてきたわたし自身が実感した上でのオススメなんです。

では、その練習方法について説明します。

 

楽譜を見てもらえれば分かると思いますが、
左手は4分音符でドレミファソラシドシラソファミレドと上下するだけです。
右手は同じ様にドレミ・・・と弾いていくのですが、
最初は8分音符から、次は8分三連符、最後に16分音符で上下します。
テンポは目標120bpmを目指しつつ、最初は90bpmくらいから始めてみて
状況に合わせて調整してください。

指使いは、基本スケールの運指、右はドから1231234123123454・・・321321
左も同様に543213212312345 です。
右手の4の指をしっかり使うことがポイント。
特に16分音符になると適当になりがちなので、注意です。
もちろん他の指もしっかり打鍵するよう意識してください。

これはあくまでもCメジャースケールの右手強化パターン。
単純なようで意外と難しいかもしれませんが。
まずはしっかりこれが120bpmで弾けるようになるまで続けてみましょう。

これの左手強化パターンは、右手をC6のドからドレミファソ・・・と弾き
左手はC2のドから8分、8分三連、16分と弾いていきます。

また、他のキーでも同様にやっていきます。
左手強化パターンより、まずは右手強化パターンで
他のキーをできるように先に練習した方が良いでしょう。
(Fメジャーなら左手F2、右手F3から始める・・・など)

他のキーについては、マイナーも含めて全調できるようになるのが理想ですが、
よく使うキー、メジャーC,F,Eb,BbとマイナーA,D,C,Gを
とりあえず弾けるようになれば、
少なくとも大抵の曲でペンタトニックでのアドリブは楽勝です。
これは同時に各スケールの指使いの基礎もしっかりと習得できるので、
ペンタトニック意外のスケールやコードについても
スムーズに弾けるようになる近道になるはずです。

毎日の練習の始めに、指ほぐしとしてやっても良いですし、
練習中の曲があれば、特にその曲のキーを中心に練習すれば、
効果を実感できると思います。
ぜひぜひチャレンジしてみてください。

 

 

 

 

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