黒本|ジャズ・スタンダード・バイブル セッションだけじゃない!ピアノ初心者の練習に使おう!

 

 

ジャズピアノ。
しっとりソロもいいし、上原ひろみやキース・ジャレットみたいに、
激しく情熱的なソロも楽しめるのがピアノ。
でもピアノはアンサンブルでの裏方さんも得意な楽器。
ジャズでは、カルテット以上の編成でのピアノはリズムセクションであり、
ベースとともにコード感を作り上げる楽器。
もちろんアドリブが回ってきたら、その時だけはピアノが主役。

最近では、ジャズバーなどでお客参加のジャムセッションが行われていたりします。
大抵ピアノはホスト側で、ギターや管楽器持参の腕自慢のお客さんが参加者の場合が多いけど、
お客さんもピアノで参加できることもあります。

ピアノでジャムセッションに加わるには、
リードシートでバッキングができることが条件になるでしょう。
・コード名を見てささっとコードが押さえられる
・コード進行に合わせて転回形が使える
・9thくらいはテンション加えられる
最低でもこの程度はできないと難しいと思います。
まあ、ドラムとベースがホストで、ピアノトリオって形なら他の参加者に迷惑かけることもないので、
初心者でもチャレンジしてみる価値はあると思いますが。

では、リードシートはどうすれば良いか。
ひと昔前は赤本、青本と言われるスタンダート曲のリードシート集が事実上のセッション標準楽譜でした。
最近ではこれらに加え”黒本”と呼ばれるリードシート集が使われることが多くなりました。
それがこの「ジャズ・スタンダート・バイブル」です。表紙が黒いので通称”黒本”

演奏歴が長いプレーヤーには、赤本派、青本派がまだまだ大勢いて、
黒本とは若干コード表記やメロディーの記譜に違いがあるため、
相互に批判的な考えをもつ方々もいたりするのですが、
正直大差ないし、リードシートの僅かな違いなど関係なく、
その時々でメンバーの音に上手に反応できることの方が大事だと思います。

まあ、初心者はあまり気にすることないし、
そういう方がホスト側や他の参加者にいたら、
自分は初心者でまだまだ勉強中であることを自覚し、
その方々に合わせるようにするのも良い勉強・経験になるでしょう。

と云うことで、初心者におすすめなのは、まず”黒本”から買ってみることです。
特に、”ハンディ版”を強くおすすめ。

これ、リング綴じになってるので、どこのページでもしっかり開いた状態で安定します。
基本的に片側1ページか見開き2ページなので、譜めくりは必要ありません。
だから余計にリング綴じで安定してくれるのはありがたい。
そして、通常版よりひと回り小型です。
ジャムセッションに参加する時など、持ち歩くにはちょうどいい。
自分が演奏で参加しなくても、手元の黒本でリードシート見ながらセッション演奏を聞けば、
ここでこんな風に演奏するのか、とか、とっても勉強になると思います。

 

<普通の楽譜と比べて小さい>

 

<見開きはこんな感じ(著作権に配慮し、わざとぼかしてます)>

 

<リング綴じ>

でも、初心者に一番おすすめな使い方は、コード弾きの練習に黒本を使って、いろいろな曲をいっぱい弾くこと。
リードシート集はたくさんのコード進行が載っています。
曲名は知ってるけど、基本となるメロディはちゃんと知らなかったスタンダード曲を
コード進行とともに覚えることもできます。
黒本は、アルファベット順に編纂されていて、目次はアルファベット順ですが、
巻末には日本語での索引が載っているので、曲名が邦題しか分からない場合でも探しやすいです。

<目次>

<日本語 索引>

そして、リング綴じなら、目を瞑って”えぃやぁっ”で開いたページの曲でコード練習とか、
とにかく経験値を上げるツールとしてピッタリです。

もちろん、赤本や青本も持ってるに越したことはありませんが、
まずは黒本でしっかり練習し、ある程度上達していよいよセッションに参加するぞ!って段階で
赤本や青本に行っても遅くないと思います。

黒本には続編の”2”や、管楽器用の”B♭版”、”E♭版”などが存在するので、
買う時に間違えないようしっかり確認してから買いましょう。

個人的には、黒本2のリング綴じハンディ版が早く出て欲しい。

ジャズ・スタンダード・バイブル(通常版)

ジャズ・スタンダード・バイブル 2

 

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